たそがれビバ
親の欲目とはよく言いますが、我が家のビバは美しい。
北海道和種(昔で言う道産子ちゃん)のママとスペインのアンダルシアンのパパを持つハーフくん。
体の小ささはママ似で、ほかはすべてパパに似ているのです。
なので、その姿は小さな貴公子。
胸を張って親ばかを気取れるくらい美しい男の子なんです。
その貴公子くんは、よく牧場の馬小屋でたそがれています。
ほかの子たちがニンジンをもらっている間も、彼は食べ方が少しハードなためもらえる機会が少なく、ハクやシルがもらっているのを見ているうちにふいっとその場を離れ、遠い海を眺め始めるのです。
彼のフォローをするために、我が家では必ずビバ用のおやつを用意して、お客さんからもらえない間ボスかわたしがあげているのですが、海を眺めるビバの横顔があまりにも美しくて、わたしはしばらくの間見惚れてしまいます。
ただ、よ〜く見ると、たいてい口の端にはご飯粒が。
それがまた可愛くて可愛くて。
口端についたご飯を眺めがらこの時間がず〜っと続けばいいのになって願うのです。