富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

思慮深い馬と後先考えない馬

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フロンティアの朝の風景。

厩舎の掃除をしている間、ウマコたちは低い柵にロープで繋がれたまま各々自由に過ごしています。

といってもやることはないので、もっぱらウマコたちの興味の対象は柵の向こう側に生えている草。顔だけ柵の向こう側に突き出してもぐもぐタイムを楽しむのです。

 

さて、この草ですが、毎朝食べているため手前のほうには噛めるほどの草がほとんど生えていません。

なので、限界まで首を伸ばし、その先にある草を食べるのですが、このとき柵によっかかりすぎると柵が曲がってしまいます。

すでに傾いている箇所もあり、よっかかっているのが見つかるとわたしたちにしこたま叱られるのです。

そのため思慮深いビバは考えたのでしょう。

柵に体が触れないよう踏ん張りながら、限界まで挑戦しています。

 

いっぽうハクちゃんですが、よっかかりボスに怒られているビバの様子を見ていたはずなのに、なにも学習していなかったのでしょう。

前足だけ柵をまたいでホクホクした顔で柵の向こう側の草を食べているではありませんか。

 

ふだんきちんと足を上げず、ズベズベと走っているハクからは想像もつかないことで驚きましたが、案の定そこから戻れなくなり助ける羽目に。

ただ、その日はたまたまボスがいなかったのです。

戻れずに佇んでいる400キロ弱の巨体を、ヒーコラ言いながら救助したのでした。

 

目の前にある障害物は避けずにぶつかり、力で前に進もうとする我が家の破壊王ハクちゃん。

この日以来、彼のつなぎ場所は別のところに移ったのは言うまでもありません。

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