11月19日はビッグハートの日とさせていただいております
我が家のウマコは現在ビバ、シル、ハクの3頭ですが、フロンティアオープン時はビバ、シルのほか、ビッグハートという長老がいました。
彼はうちに来る以前は北海道の幼稚園で飼われており、その後育成牧場に預けられ、縁あって我が家に来ることになったのです。
幼稚園で騒々しい中で揉まれたのか、はたまた大勢の人間に揉まれてきたのか、当初より達観しているところがあり、見たことのない遊具に恐れおののくビバやシルを励まし、ときには叱咤し、先頭を歩き続けてくれました。
ミニチュアホースと呼ばれる大きさのジャンルだったため、見た目は赤ちゃん。
そのため誰よりも可愛がられてきたのですが、心はおっさん。
そんなビッグとの思い出は数知れず。
牧場中を引きずられたわたしは少々苦々しい気持ちもあるのですが、今でも彼がフロンティアのアイドルホースと呼べる存在なのは確かなことです。
2018年11月12日のこと。
牧場で歩けなくなり、それから一週間。介護の日々が続きました。
馬は立てなくなると自らの体重で内蔵をやられてしまうため、安楽死を選択することがほとんどです。
ビッグもまた、自力では立てなくなってしまったため、ミラージュランドさんに器具を借りて上から吊るす手段を試みました。
でも思いの外苦しそうにしていたため、仕方なくごはんを食べるときだけ人力で半身を支えて食べさせ、あとは成り行きにまかせることにしたのです。
食欲もあり、立ちたいという欲求も見受けられ、仲間(とくにシル)とも一緒にいたい素振りを見せていたため、安楽死を選択するのはしのびなかったのでした。
それから一週間。
彼は亡くなる数時間前までごはんを美味しそうに食べ、自力で排泄し、生きる意欲を見せ続け、最期はシル、ビバ、ハク、わたしたちがいるところで息を引き取りました。
わたしにとっては生まれて初めて共に生きた馬とのはじめてのお別れ。
とまどい、悲しみ、後悔、いろいろな思いがありますが、彼が残してくれた教育は確実にビバとシルに残っています。
そして、4ヶ月ほど共に暮らしたハクは今、号令隊長だったビッグに代わり、大きな声で号令をかけています。
ニンジンをねだるときに必ず舌を出してお愛想を振りまくビッグは今も、牧場と虹の橋を行ったり来たりしているのでしょう。
今回はビッグの思い出話しでした。
私事ですが、現在新しいソフトでのお絵かきに移行し、目下勉強中なため、ブログ更新が滞り気味ですが、これからもどうぞよろしくおねがいします!