富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

頑固が発動されると馬はテコでも動かない

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毎朝馬小屋へ行くと、まずするのは朝のあいさつ。

一頭一頭の名前を呼ぶと奥からのっそりのっそり近づいてくるので、お鼻をスリスリして「おはよう」と声をかけます。

スキンシップが苦手なビバも、朝はポケポケとした顔でおとなしくお鼻をなでさせます。

 

ただ、シルちゃんはなんだかムラがあるのです。

 

大半は名前を呼ぶ前に近づいてきて、自らスリスリするのですが、ときどきごく稀に、おしりをこちらに向けたまま、名前を呼んでも来ません。

でも耳はこちらをちゃんと向いているんです。

そして、ときどき顔だけをこちらに向けてちら見をするのですが、すぐまた後ろを向いてしまう。

その繰り返し。

そんなときは、しつこく名前を呼んでも一向に来る気配をみせません。

 

どんな状況でも名前を呼べば来るようにしないといけない、とわかっているのですが、わたしが焦れば焦るほどシルは頑固になる。

 

それでもしばらくは名前を呼び続けるのですが、営業前の忙しい時間帯。

そうそう時間を費やすことはできず、わたしから馬小屋へ入り、彼女がこちらを振り向くまでしつこくおしりをつつきます。

 

でも、わたしがしつこく絡めば絡むほど、シルの意地はさらにかたまっていく。

そうして引くに引けなくなったわたしとの攻防戦がしばらくの間続くのですが、結果はわたしの完敗。。。

シルとわたしは相思相愛ですが、このときばかりは、シルにとってわたしはボスではなく親友だということを思い知らされるのでした。。。

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