富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

白馬あるあるでしょうか

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よく馬は、馬種によって性格を分けられますが、性格なんて千差万別。

同じ日本人でもいろんな性格がいるように、馬も「道産子だからおとなしい」「サラブレッドだから気性が荒い」なんていっしょくたにすることはできません。

 

ただ、育つ環境が似がちなので、やはり種類によって共通する気質はあるようには思いますが、「ポニー=気が強い」から敬遠する、というのはやっぱり違うのでしょう。

たとえ気が強いポニーであっても、育つ過程で人間とどのように関わり関係性を築くか、他の馬や動物とどのように接するかなどでいくらでも性格は変わるようにも思います。

 

さて、我が家のビバは、人間に例えると「繊細で潔癖症」。

少々扱いにくいと思われがちですが、彼の性格を理解してみると、なにを重んじていてなにがイヤでなにが好きなのかが自ずとわかってきます。

まず、ビバにとってルーティーンはものすごく大切です。

毎日のお手入れから始まり、ご飯のタイミング、あげる順番など、決められた通りやってやればなにも問題なくスムーズにことは進みます。

ただし、これらが少しでも狂うと、途端にチャカチャカし始めるのです。

たとえば、足裏を掃除して水洗いしその後外に出て草を食べる、というのが毎朝のルーティーンですが、水洗いをして放置したまま別の作業を始めると前掻きやら前後運動やらヘッドバンキングやら大騒ぎ。

このように少々めんどうなことが多いのですが、感心するのはボロとおしっこ事情です。

 

馬の中にも、トイレの場所を決めているコとそうでないコの二通りいます。

比較的シルはトイレの場所を決めていて、厩舎でも牧場の馬小屋でも自分が寝る場所とトイレの場所をきっちりとわけています。

さらに上をいくのがビバ。

彼は牧場の中でもトイレの場所を決めています。

おかげで曳き馬中でも、そのポイントで立ち止まればボロ、ここならおしっこ、とこちらもわかるので、「えっ動かない!どうして!」なんてこともないのです。

 

朝も厩舎へ行くと、ボロは後方にかためられており、掃除も楽ちん。

 

かたやハクちゃんですが、彼はビバとは正反対。

ところかまわずボロもすればおしっこもする。

そして容赦なく踏む、寝る、ゴロンゴロンする……。

毎朝ハクの汚れ具合をドキドキしながらチェックしています。

 

寝藁をたくさん敷いてやればいいのですが、おがくずなどの寝藁を夜な夜な食べてしまうため、疝痛予防に我が家は分厚いゴムマットを敷いた上に薄くおがくずを敷いています。

なので、余計にハクちゃんみたいなタイプは汚れがついてしまうのですね。

寝藁をたっぷりと敷き詰めたいけどできない、複雑な事情に頭を悩ましています。

 

そんなこんなでハクちゃんのお手入れに苦戦をしているのですが、周囲の白馬と暮らしている人に聞くと、これって白馬あるあるなのかもしれません。

彼らは自分の体が白いことをわかってなく、こちらがどんな思いで白さを取り戻そうと洗っているかも理解していないのです。

さらにハクは佐目毛といって、肌がピンクで色素の薄い種類なので汚れも目立ちやすい。

そのため、日によってはフロンティアには白馬は不在になるのでした。

 

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