富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

馬だって仕事をすれば対価が支払われるべきですが

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下は2歳から上は92歳(今までの最高齢)まで安心して乗せられるビバですが、

何度も言う通りスキンシップが苦手です。

というか、どうも感情表現の方法を間違えているようで、目下リハビリ中。

 

なので、必然的にビバは乗馬のお仕事が多くなります。

それでなくとも忖度ができるビバなので、初心者の方のレッスンから上級者まで騎乗者を見極めて力加減を変えてくれるのでこちらとしてもビバが適任だと思っているのです。

 

ただ問題がひとつ。

 

ビバが一生懸命に人を乗せている間、ハクとシルはエサやり体験のお仕事をしているのです。

ということは、ビバはどうしても視界の端にハクとシルがニンジンをもらっているのをとらえながらお仕事をしなくてはならず、それが不憫で仕方がありません。

 

それでも彼は自分の役割を理解しているので懸命にお仕事をこなします。

決して嫌がることなく、ときどきわたしのポケットをまさぐり「にんじん」を探すくらい。

そんなときはある程度区切りがついたときに、ニンジンをビバにあげるのですが、

そのときの合言葉は

「お利口さんはどこかな」

そんなことビバに聞かなくてもお利口さんは目の前にいるのです。

でも、なんとなくそんな言葉が合言葉になっていきました。

そしてビバは、その言葉を聞くとブンブンと首を振り、アピールをするのです。

その姿はとても健気で愛おしく、本当にありがとうと思うのです。

 

でも、ボスもわたしもビバも気づいています。

わたしたちの背後で、お腹がいっぱいのはずのハクとシルが、めいいっぱい目と鼻をふくらませて猛アピールしているのを。

 

彼らも立派にお仕事を務めています。

お客さんに安全にそして楽しい気持ちになってもらいながら優しくニンジンを食べるという遊園地ならではなの大事なお仕事です。

だから、お仕事への対価を得るのは正当な訴えなのでしょう。

ただ、明らかにビバよりもニンジンを食べているのです。

それなのに、それはそれはものすごい圧でして。。。ハクにいたっては、君も乗馬がお仕事なんだよ、とツッコミながら極小のニンジンをあげるのでした。

 

 

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