好奇心旺盛な人の末路
動物にあまり接したことがない方の中には、
馬=やさしい・おとなしい・絶対安全
と思っている人がいます。
やさしいコもいればおとなしいコもいますが、絶対安全なんてありえません。
生き物ですから。
わたしだって普段はおそらく安全な人間だと周囲から思われていますが、キレたら人には言えないような感情が沸き起こってくることがあります。
人間は理性があるからぐっと抑えることができますが、動物は感情と行動が直結します。
だから、ニンジンをあげるふりして手を引っ込めたり、耳をつかんだりすれば当然怒ります。
そんな人をみかけたら注意をするのですが、中には好奇心が旺盛なあまりに、馬に噛まれたがる人がいるんです。
馬に噛まれた経験がある人はおわかりだと思いますが、もんのすごく痛いです。。。
馬の歯には犬歯はないので穴があいたりすることはありませんが、間違いなく内出血します。
わたしは以前噛まれた手を引っ込めてしまったため、肉がもげました。。。
今でも生々しい傷跡が残っています。
中学生の頃の家庭教師が馬術部だったのですが、彼の友人の女性は馬に指を噛まれてもげました。拾って病院で縫い付けてもらったらしいのですが、馬の噛む力はとてもとても強いのです。
前述した「噛まれたい人」にその話をすると、大抵の方は驚きすぐに手を引っ込めるのですが、それでも好奇心が抑えきれずにあろうことか指を口の中に入れる人がいるんです。
するとどうなるか、というと‥‥
はい、噛まれます。
別に馬だって噛みたくて噛むわけではなく、口の中に棒状のものを入れられたら、なんだろう?ニンジンかな?とか思います。
なのでカリッと噛むのです。
そして案の定「イテー」と叫ぶのです。
もうここまできたら自己責任だから、こちらも「だから言ったでしょ」と言うしかありません。
ビバにチャレンジしようとする人がいたら、容赦なく咀嚼をされるので、全力で阻止しますが、今のところ、無謀なチャレンジのターゲットは、いちばん体の小さなシル。
なのでまだ安心はしているのですが、くれぐれも馬の口の中には指は入れず、美味しいものだけを口に運んであげてほしい、と願う今日この頃なのでした。