馬の「舐める」という行為はどういう意味があるのでしょうか
犬は舐めることで愛情表現をしますが、馬の場合はどうなのでしょう。
印象としては、「舐める」という行為そのものが少ない気がします。
よくご飯を食べたあととか、甘いものを食べたあと、柵や桶を舐めて余韻に浸っていることはありますが、人間を舐める行為は、犬や猫に比べると圧倒的に少ないと思います。
でも、母馬が仔馬を舐めたりするように、馬にとっても舐めるという行為は、少なくとも嫌いな人間に対してはしないはず。
我が家の場合は、というと、ビバは手を差し出せば手のひらをペロペロと舐めますが、ビバに対してこのような実験は命がけの行動になるため他の部位では試していません。
が、一般的な馬同様、積極的に人を舐めることはないのは確かです。
ハクちゃんの場合は、というと、彼はよく舌を出したり引っ込めたりセルフペロペロをしています。
たまにハクの顔の下にもぐっていて(いろいろお手入れをしている最中)、セルフペロペロがたまたま顔に当たった、なんてことはありますが、彼もまた、積極的に人を舐めることはありません。
お空のビッグも然り、2年しか一緒には暮らせませんでしたが、彼に舐められたことはただの一度もありませんでした。
そしてシルちゃん。彼女は、舐めます。
特に夏の時期、しきりに腕を舐めてきます。
最初の頃は馬に舐められた経験も少なかったため、シルの行為が猛烈に嬉しくて、舐めやすいように動かずにジッとしていたものです。
でも、それがただの塩分補給だと気づいてからは、ちょっとテンションが下がってしまいましたが、それでも可愛がっている動物に舐められるということは嬉しいものです。
それに、シルの場合は塩分補給だけではありません。
近づいてきて顔を寄せてきたかと思うと、ほっぺをペロリと舐めていくのです。
言っておきますが汗はかいていません。
なのにペロリと舐めていくのです。
草食動物だから舐められたあとも特にクサくもなく、「もーやめてよー」とか言いながらニヤニヤしてしまうのです。
こちらからの勝手な愛情に対してウマコからも愛情を返してほしいというなんとも身勝手な願望を持っているわたしは、彼らの行為にいちいち一喜一憂してしまうのです。
ちなみに舐めるほかに、人間が勝手に勘違いしてつい嬉しくなってしまう馬の行為のひとつ、頭を擦り付ける、というものがあります。
これは単に頭がかゆいだけ。
ですがこの行為もまた、注意深く観察してみると、頭を強くゴリゴリと押し付けるときと、ピトッとこちらにくっつけるときがあります。
後者だったときは安心してください。間違いなくあなたはその馬に好かれているでしょう。
そのときは、手放しで喜び幸せを存分に噛みしめるべきです。
こんな風に犬や猫などに比べると感情表現が薄くて分かりづらい!と思いがちな馬ですが、彼らなりに細やかに気持ちをこちらに伝えているのです。
それにしてもシルの舐めるという行為は、いったいどういうことなのでしょう。
相思相愛だということを確かめたくて、気に入った答えが出るまで、今日もGoogleさんにたずね続けるのでした。