富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

乗馬が上達する秘訣は「気合」

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馬はスイッチひとつで動く機械ではもちろんありません。

ではどうやって馬を動かすのかというと、足や手綱、体の重心移動を使って合図を送ることで馬は動くのです。

 

そして、馬は生まれたときからそれらの合図を理解しているわけではなく、馬の体の構造を知った上で、一貫して同じ合図を送る(調教をする)ことによって「右へ行くのだな」「左へ行くのだな」「止まるんだな」「走るんだな」などの理解を深めていくのです。

だから、途中で馬が動作を止めてしまうときは、たいてい乗り手の合図がブレているとき。もちろん馬の気分というのもありますが、それ以外では例えば足では「行け」と合図を送っているのに、手綱を強く引きすぎているため手は「止まれ」の合図を出しているなど、馬にとっては「???」な状況が続き、「もーこの人なにがしたいのかわけわかんなーい」と馬が思ってしまうのです。

ようは馬を自在に動かすには、馬体を知り、馬の動きを邪魔せずに扶助してあげる必要がある、ということなんですね。

 

さて、フロンティアにいるウマコたちの中で、大人が乗馬できるのはシル、ビバ、ハクの3頭です。

いずれも基本的な調教はボスがしているため、人間の扶助を理解していますが、シルとハクはなんといっても動くのが嫌い。

「可愛い可愛い」と言われながらニンジンをもらうことが自分の仕事だと思っているので、乗馬になるとまあ動かない。

これを乗馬用語では「重い」とよく言うのですが、まさにこれ。

外乗に出ると、ハクはビバの後ろをひょこひょことついて行くので乗ってる方はラクではありますが、一度でも道草をくわせてしまうと頑固ちゃんが発動します。

 

これは馬全般に言えることですが、外乗へ出ると馬は草を食べたいので道草をしようとします。そして、慣れている馬であるほど、乗り手の力量を見透かすかのように自由気ままに草を食べに行きます。

これを最初に阻止しないと、その日の力比べは負けなんです。

わたしも乗馬したての頃は乗った途端に手綱を持っていかれ、道草をくわれていました。そして「ちょろいヤツだ」と思われ、それ以降は阻止しようにも力で手綱を持っていかれ、乗っている間中道草をくわれ続けていたものです。

 

ハクもこうなったら動かない。お客さんがムチで合図をしようが、強めに蹴ろうが「効かぬ〜」と惚けた顔で草を食べ続けます。

普通に乗れる人なのに、見ているとやっぱり優しさがにじみ出ているんですよね。

そしてそのだだもれの優しさにハクはぬくぬくと浸かり、何食わぬ顔で草を食べ続けるのです。

 

最後はいつも同じ。ボスのひと声で現実に戻ったハクは鳩が豆鉄砲を食ったような顔でボスのほうを見ると、その後は従順にビバのあとをひょこひょことついていくのです。

なので結局は乗り手の「気合」が乗馬上達の秘訣なのではないかと思うのでした。 

 

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