馬にも適材適所
調教という言葉があるように、家で飼うからにはきちんと調教しなければいけません。
そして、どの乗馬クラブでも、馬たちは人間たちと共に働き自らの食い扶持を稼ぐのです。
人間もまた然り。
馬たちと共に働き自らの食い扶持を稼ぐのです。
なーのーにー。
うちの姫はわたしたちが求める仕事は好まず、独自の道を邁進し続けているのです。
シルちゃんは体高100cmくらいのポニーちゃん。
160cmの女性、50kg弱のわたしが乗って駈歩を出せる体力と馬体を持っています。
なので・・・
なので当初は外乗の主要メンバーとしてシルも名を連ねていたのです。
それがあるきっかけを境に、人を乗せるのを嫌がるようになりました。
シルに乗った人にも罪はなければシルにも罪はない。
ただひとつ。
鞍をつける=嫌なこと、と結びつく経験を彼女をしてしまったのです。
ある日のこと、外乗から帰ってきたシルは脇腹がこすれてずるむけに。
皮膚までは切れなかったけれども毛ははげて内出血のような状態になっていました。
立ち乗りに近い状態で乗られる方で、おそらくそれで、腹帯が必要以上にこすれてしまったのでしょう。
その日以来、シルは人を乗せるのを嫌がり、わたしもまたお客さんを乗せたくなく、乗るならボスかわたしだけ。
自然とそういう流れになっていきました。
もしシルが体高140cm以上で大人の男性も十分乗れる馬体を持っていたならば、嫌だった記憶を払拭できるようシルとがんばったと思います。
でもビッグ亡き今、シルがフロンティアでは一番小さく、エサやり体験では大活躍。
だから無理して人を乗せて歩く必要はなくて、あるとしたら障害を抱えた方を乗せるくらい。
シルの役割はそれでいいんだと思うようになりました。
シルもどんなに小さな子がきても、目を閉じて静かになでられる穏やかな面を見せてくれるようになり、適材適所とはこういう事を言うのか、と感慨深く思ったくらいです。
ただ、先にも述べた、ときどき訪れる乗馬タイム。
障害を抱えた人やどうしてもシル、というご指名の幼い子どもがいらしたときに呼びかけると、どうしたことでしょう。
ありえないくらい遅い速度で歩を進め、周囲から和牛が歩いている、と指さされるのでした。
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