富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

馬にとって真のボスは誰?

f:id:frontierumako:20200203215025p:plain馬は集団で生きる草食動物です。

集団なので当然ボスが存在します。

周りに自分よりも強い仲間がいなければ自分がボスになりますし、自分よりもたくましい仲間がいればそれをボスと認定して従います。

そして、そのヒエラルキーは馬同士だけ、とは限りません。

ともに生きていれば、人間もその対象となるのです。

 

さて、我が家の場合ですが、誰がどう見ても

ボス>わたし>ビバ>シル>ハク>ビッグ

ただ、わたしはNO.2ですが、NO.1のボス(夫)とわたしの間にはとてもとても大きな隔たりがあります。

その隔たりを生み出しているのは、考える間もなく「強さ」なのでしょう。

 

フロンティアは「ムチ=ボス」「アメ=わたし」と明確に役割分担ができています。

なので、ウマコたちはボスに怒られればわたしのもとへ逃げてくるし、ご飯やおやつが欲しいときもわたしのところへ来ます。

 

でも、恐怖を感じたときにわたしとボス、どちらに助けを求めるかと言うと、圧倒的にボスなのです。

 

それはきっと、彼がムチだけではなく、きちんとアメの甘さも与えているからこそなのでしょう。そして、これがもっとも重要なんですが、「ブレない」こと。

一貫しているので、アメとムチにもメリハリが生まれるのです。

これは調教においても同じことが言えて、指示出しにブレがないから馬もなにを求められているのかを理解するのです。

ただ、高い技術あってのことなので、一体わたしはいつになればブレずに調教できるようになるのだろう、といった感じではあるのですが^^;

 

わたしは人間に対してもそうですが、怒ることが苦手です。感情に任せずに怒るにはどうしたらいいのかが、いまいちわかりません。

だから、ウマコたちに対しても、きっと上手に怒れていなく、彼らも響くところがないのでしょう。

馬は記憶力のいい生き物です。

だから優しい人のことや、怖い人のことは、とてもよく覚えています。

でもただそれだけの人間は、動物の本能にある「生きるか死ぬか」の場面においてはなんの助けにならないのだな、とつくづくと実感させられます。

優しいけど厳しい、怖いけどブレていないからなにに対して怒られているのか理解できる、そしてそこに愛がある。

そんな人間を彼らは信頼し、ついていくのでしょう。

人間同士でも変わらないですね。

 

 

とくにビバ。彼は我が家へ来た初日に興奮して馬小屋ですっころび、驚きと恐怖で立ち上がれずにもがいていたところをボスに助けられました。

叱咤激励しながら足の角度を変え、絶妙なタイミングで無口にかけたロープを引く。

その繰り返しでようやく立ち上がれた時、きっとビバは、

「死にそうになったけど助けられた」

とでも思ったのでしょう。

それ以来、ボスのことはまるで父親かのように慕い、どんなに怒られても最終的にはボスのところへ行くようになりました。

 

馬は人間が思っている以上にとても人のことを見ています。

なので、ウマコたちと向き合っていると、自分の本質を見透かされているようで、いつの間にかですが、少しずつ少しずつ、わたし自身メンタルが変わってきているような気がするのでした。

 

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