富山で馬の牧場はじめました

アラフォとアラフィフの中年夫婦が一念発起。東京のど真ん中から富山へ移住。馬の牧場をはじめました

すべての子どもにMerry Christmas

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子どもは本当に個性豊か。

誰一人として同じ子はいません。

引っ込み思案な子、積極的な子、仕切りたがりな子、かまってちゃん、ちょっととんがった子……。

子どもに耐性のないわたしにとって、オープン当初はまさに

子ども=モンスター

どう接していいかわからず、大人と同じ扱いをしていたものです。

結果、それがどうやらよかったようで、3歳くらいからは親抜きでじっくりと話し合い、乗るか乗らないかを決めることもできるようになりました。

 

さて、フロンティアには障がいを抱えたお子さんも遊びに来ます。

うちは障がい者乗馬も行っているため、最初は諦めていた親御さんも、看板を見た途端子どもと話し合い、家族みんなで入ってこられます。

 

先日は四肢が不自由な知的障害のお子さんが乗りました。

夫が抱きかかえ、ビーバーの背に乗せ、鞍のホーンを一緒に握りしめながら牧場を一周。

前後に大きく揺れながらも口角の上がったとてもいい顔で乗っていたのが印象的でした。

 

障がい者乗馬は、自力で乗れる、または抱きかかえられる体重ととりあえず鞍に乗っていることさえできれば横で支えるのでどなたでもできます。

ビバもハクもシルも、たくさんの障がい者の方を乗せてきました。

でも、中には最初から諦めている家族もいるんです。

それがADHDを抱えたお子さんを持つ親御さんです。

 

彼らは牧場内でも走り回ります。

エサやりのニンジンもウマコに投げて与え、目に手を伸ばしてつつこうとし、足元の砂利を投げてしまうこともあります。

だから親御さんは恐縮した様子で謝りながら一生懸命に子どもを追いかけたり押さえつけたりしながら、入ってきたことを後悔するかのような表情で、慌ただしい時間を過ごすのです。

 

障がいを抱えるお子さんの中でも片時も目が離せないので、本当に大変だと思います。

 

ただ、ニンジンを投げてしまっても「食べさせたい」という優しい気持ちがあり、目に手を伸ばしてしまうのも、「キラキラしたきれいなもの」が好きなだけであり、足元の砂利を投げてしまうのも、「ニンジンがなくなってしまったからなにか他のものを食べさせてやりたい」と思っての行動なのかもしれません。

 

それでも目まぐるしいほど動き回るので、迷惑をかけるくらいなら最初から諦めたほうがいい、と親御さんは思ってしまうのでしょう。

 

うちはどうにかしてあげることはできません。

でもせめて牧場にいる間はおこがましくも気持ちに寄り添いたいと思っています。

だから、ウマコに乗せます。

 

 

あれほど動き回っていた子どもがウマコに乗った途端に空を仰いで笑顔を見せ、牧場を一周してくる。

 

本当にいい顔なんです。

そして子ども以上に親御さんはいい顔をするんです。

最後写真を撮り、子どもを下ろす。

「乗れましたね」

そんな会話で締めくくると、冷たい海風が吹く牧場が、一気に暖かくなるんです。

 

フロンティアに来るすべての子どもたちの、無限の可能性がなによりもパワーとなって、わたしを元気にしてくれます。

だから、すべての子どもたちにとって、今日が素敵なクリスマスでありますように。

 

 

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