大人だって馬に乗ってみたいんだよね
西部劇に憧れていた
小さな頃農耕馬の背に揺られた記憶がある
一度でいいから乗ってみたかった
フロンティアへ訪れる理由は人ぞれぞれです。
肝心なのは、「乗る」と言い出す勇気なのかもしれません。
平日のガラ空きな遊園地を狙って友達と馬に乗りに来るおばあちゃんグループ。
休日に、ヘルメットを握りしめて子どもが並ぶ列にそっと入るお父さん。
怖いからやめると駄々をこねる子どもの横で、じゃあわたしが乗る!と頬を紅潮させながら満面の笑みを浮かべるお母さん。
誰もが「乗ってみたい」という夢を実現させるために、フロンティアの入り口を開けるのです。
そんな人たちがうちのウマコたちに乗ったり触れ合ったりすることで興奮したり感動したり、大人も子どもも目を輝かせて喜ぶ様子を見られるのが本当に幸せなことだと思っています。
そう思えたきっかけが、とあるおじいちゃんでした。
小学生のお孫さんが乗る横で、「あなたも乗ってみますか?」とおばあちゃんに促されるも、「いや、いい」とまるで関心がないような素振りで腕組みをしていたおじいちゃんが、三人で牧場を出てからしばらくして、ひとりでふらりと再来したのです。
忘れ物かな、と思ったわたしにおじいちゃんは、
乗せてもらえるかな
とややぶっきらぼうにつぶやきました。
当時オープン間もなく、肉体的にも精神的にもきつかった頃でした。
接客も得意ではないし、今思えばあやうい精神バランスだったかもしれません。
そんなときだったのでとまどいながらおじいちゃんをウマコに乗せ、そっと表情を見上げた記憶があります。
あの日のおじいちゃんの穏やかな笑顔を見たときから、人を笑顔にできる仕事をわたしはしているのかもしれない、そう思えるようになりました。
それだけではありません。
多少怖い顔をしていたりぶっきらぼうな人に対しても(とくにおじいちゃん)、臆すること無く接することができるように多少はなったかもしれません(笑)。
写真は本文とは関係なく、一昨年の夏、甥っ子と牧場へ遊びに来て初めて馬に乗った82歳の父です。余裕のピース。。
ちなみにフロンティアの乗馬最高齢記録は92歳のおばあちゃん。未だその記録は破られずです。
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